転写プリントのメリット・デメリット

1. 転写プリントとは

まずは転写プリントについて簡単に解説します。

転写プリントは専用の転写紙に印刷をして、生地にプレス機で熱を加えて生地に圧着させます。

転写プリントにはDTF転写、昇華転写、カッティング転写、ラバー転写などいつか種類があります。

プリントスタイルではデザインの仕上がりの要望によりカッティング転写、フルカラー転写をご提案しています。

厳密に言うとカッティング転写とフルカラー転写で特徴が変わってきますので、転写プリントのメリットから見ていきましょう。

2. 転写プリントのメリット

• 1. 版を作る必要がないので1枚でも作りやすい
• 2. 複雑なデザインもフルカラーで表現できる
• 3. 発色がかなり良い
• 4. インクジェットでは難しい素材にもプリントできる

1. 版を作る必要がないので1枚でも作りやすい

転写プリントはシルクスクリーンプリントとは違い「版」を作りません。
その点ではインクジェットプリントと同じですね。

そのため小ロットで作りやすい価格になります。

• ■ シルクスクリーンプリントする場合
• 版代がかかる都合上、1色のカラーでさえ1枚8,000円を超えてしまいます。
  2色の場合は15,000円を超えてしまいますし、3色の場合は22,000円を超えてしまいます。

• ■ 転写プリントする場合
• 版代がかからないのでA4サイズのプリントが
  カラーで1枚2,420円程度から作ることができます（シルクスクリーンプリントの半額以下！）

そのため以下のようなシーンにも合っています。

• ■ 『自分用に1枚だけTシャツを作りたい』
• ■ 『親や子供にTシャツをプレゼントしたい』

その反面、同じプリントで大量に製作してもボリュームディスカウントのようなメリットはだせません。

2. 複雑なデザインもフルカラーで表現できる

転写プリントは写真画像やグラデーションなど細かいデザインを表現するのに適しています。

転写プリントはフルカラー対応で何色使っても料金は変わりません。
価格は色数ではなくプリントサイズで変わってきます。

• 例えば数字の番号だけのデザインの場合はカッティング転写になります。
  カッティングシートを手作業でカットし転写するため、複雑なデザインの生産は難しくなります。

• 複雑なデザインの場合はフルカラー転写になります。
  デザイン全体を専用シートで印刷して圧着させることで美しく仕上がります。

プリントスタイルの転写プリント
版代不要、少ロットかつ複雑なデザインをプリントするなら転写プリント

3. 発色がかなり良い

転写プリントの発色の良さは他のプリント方法よりも優れています。

インクジェットプリント、シルクスクリーンプリントの発色で物足りない方でも転写プリントであれば満足できるのではないでしょうか。

4. インクジェットでは難しい素材にもプリントできる

インクジェットプリントはナイロン素材にはプリントできません。

しかし転写プリントの場合はカッティング転写・フルカラー転写ともに、綿、ポリエステル、ナイロンにもプリント可能です。例えばビブスなどスポーツアイテムにもオススメです。

注意点としてナイロンやポリエステルなど化学繊維の素材は、綿に比べて堅牢度が若干弱くなります。

プリントスタイルの転写プリント
ビブスなどのプリントが難しい素材に最適！