刺繍の版(刺繍データ)とは?

オリジナルウェア制作で「版」と言うと、シルクスクリーンプリントをする時によく聞く言葉ですが、オリジナルデザインの刺繍をする際にも版は必要です。

今回はなぜ刺繍に版が必要なのか解説します。

刺繍の「版」とは

刺繍の「版」とは

オリジナルのロゴやデザインを刺繍する時に、刺繍の機械でデザイン通りに打ち込んだり縫う時の方向などをデータにしたものを版(刺繍データ、型)といいます。

得られるメリット

データ入稿

シルクプリント同様に初回は版料金と枚数分のプリント料金がかかりますが、2回目以降の依頼の際は版作成料は不要、希望枚数分の刺繍料で済むためお得です。

例えば会社や学校のオリジナルロゴの刺繍をしたウェアをリピート注文する場合、初回で作成した版データを流用するため結果としてコストを抑えることが可能です。

刺繍をする工程

1. データ入稿

データ入稿

オリジナルロゴのデザインを.aiや.pdfなどのファイル形式で入稿します。

2. 版(刺繍データ)作成

版(刺繍データ)作成

完成したデザインデータを元に、職人が「版」を作成します。
版の仕上がりが刺繍の出来を左右するため、刺繍加工の重要なプロセスとなり、職人の腕が試されます。

デザインの各部分がどのように刺繍されるかを、刺繍加工の機械に認識させるための指示データを作成するイメージです。
デザインの形や柄・色数が複雑なほど、版の制作コストは高くなります。

3. 刺繍加工

刺繍加工

指定の素材に対して、版(刺繍データ)で設定した情報通りに刺繍専用の機械で丁寧に縫合していきます。

4. 完成

完成

しっかりと刺繍が仕上がりました。
一度「版」を作成すれば、次回からは刺繍費用×枚数分だけのコストで対応可能です。

まとめ

刺繍の場合もオリジナルデザインのロゴでグッズやユニフォーム、制服を制作する場合は初回で型を制作する必要があります。
版(刺繍データ)代は柄の複雑さ、打ち込みの数によって料金が変動します。

リピート注文時や大量発注時にコストを抑えられるのがメリットです。
プリントスタイルでは刺繍の型は3年間保管しておりますので、お気軽にご相談ください。

単純に名入れをしたい場合(例えば会社名や自分の名前を刺繍したい場合)はネーム刺繍がおすすめです。
プリント業者が用意しているフォント(書体)の中から好みのものを選び、刺繍したい文言を指定するだけで刺繍ができます。

こちらは版代不要ですので、短納期・低コストで刺繍したい方はネーム刺繍もご検討ください。

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